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【DCI】2026年バタリオン『In Search Of』はテンプル騎士団の宝探しと破滅を描く(公式ニュース)

Photo by Drum Corps International

DCI公式サイトで、ソルトレイクシティを拠点とするオープンクラスのバタリオンが、2026年プロダクション『In Search Of』で描く物語が紹介された。

バタリオンは、2024年『Dead Reckoning』で16世紀スペイン無敵艦隊の盛衰、2025年には北欧神話を取り上げてきた。2026年はテンプル騎士団を中心に、未知の宝を求める探求と、手にした秘密の知識によって騎士団が破滅へ向かう物語を描く。テンプル騎士団は、12世紀に聖地へ向かうキリスト教徒の巡礼者を守るために創設された軍事組織。タイトルの『In Search Of』は、何を探しているのかをあえて限定していない。映画『ダ・ヴィンチ・コード』から聖杯探しを連想する人もいるかもしれないが、物語はさまざまな方向に受け取れるように創られている。

プロダクションでは、騎士たちが神殿へ導かれ、宝を求めて地下を掘り進む。やがて見つけた宝は隠された知識となるが、その知識が最終的に騎士団を破滅へ導いていく。主要な登場人物を設定し、物語の始まりから結末までを4つの楽章で描く、映画のような構成となっている。

1. 謎と不穏さを創るオープニング

ショーは、Samuel Barberの「First Essay for Orchestra」で幕を開ける。作品が持つ不穏で謎めいた空気を映画のオープニングクレジットのように使い、観客を神殿に隠された秘密へ引き込んでいく。フィールド上には大きな神殿が象徴的に描かれ、カラーガードが演じるSophia(ソフィア)という存在が、騎士たちを隠された真実や宝へと誘う。音楽の雰囲気とビジュアルの両方から、物語の登場人物と世界観を示していく構成となっている。

2. 神殿の迷路を進む宝探し

第2楽章では、Leonard Bernsteinの「On the Waterfront」が使われる。騎士たちが神殿に入り、迷路のような通路を進みながら宝を探す場面となり、行き止まりにぶつかっては別の道を探す緊張感が描かれる。力強く攻撃的な音楽が、未知の場所を進む高揚感と、すぐ近くに危険があるような感覚を生み出す。プログラム・ディレクターのBrian Ellisも、この楽曲はバタリオンによく合っていると語っている。

3. 宝の発見と束の間の勝利

第3楽章では、騎士たちがついに探し求めていた宝へとたどり着く。音楽は再びSamuel Barberとなり、「Symphony No. 1 in One Movement, Op. 9」のAndante tranquillo部分によって、ショーは大きく感情的なクライマックスを迎える。宝を発見した喜びと安らぎが広がる一方で、その勝利の下では不穏な気配も少しずつ強まっていく。美しく感情豊かな音楽を通して、幸福な結末には向かわないことを予感させる場面となっている。

4. 隠された知識が破滅へ変わる

最終楽章では、Béla Bartókの「Music for Strings, Percussion and Celesta, Sz. 106」のAllegroから、再びBarberの「Symphony No. 1」へとつながる。宝の発見によって得た秘密の知識が、やがて騎士団を内側から崩壊させていく様子が描かれる。BartókからBarberへ移ることで、音楽には再び強い不安と緊張が戻り、騎士団が秩序を失い、悲劇的に崩れていく流れへと向かう。デザインチームはこの場面で、「もし重大な真実を知ったらどうするのか」「その真実を守るために何をするのか」という問いを考え続けたという。

Brian Ellisは、今回の選曲そのものが物語を動かしていく点に期待していると語る。聴き覚えのある音楽を使いながらも、それをこれまでとは違う物語へ組み替えていくことが、2026年バタリオンの特徴となっている。

バタリオンは、6月29日にワシントン州ケネウィックで開催されるDrums Along the Columbiaで、2026年シーズンのファーストショーを迎える予定。テンプル騎士団の宝探しと破滅を、音楽とビジュアルでどのように描くのか注目したい。

※本記事はDCI公式ニュース(2026年6月17日)をもとにまとめています。

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