
2026年ファントム・レジメントのプロダクション『Bloodline』は、アイデンティティと受け継がれるものの影響をテーマに、自分より大きな意味を持つ名前を背負い、それを守るためにどこまで進めるのかを問いかける。レディオヘッド、トリロク・グルトゥ、ピーター・グレイアムらによる幅広い楽曲が並んでいる。原曲を聴くことは、ショー構成が学べるし、自分のレパートリーを広げることにもなる。今回は公開された楽曲を順に聴きながら、2026年ファントム・レジメント『Bloodline』の世界を読み解いてみたい。
Phantom Regiment 2026 Repertoire
The Yeti / Magnus Brandseth
Exit Music (for a film) / Radiohead
1-2 Beaucoup / Trilok Gurtu
Z 1920 / Peter Graham
原曲を聴こう!
The Yeti / Magnus Brandseth
マグナス・ブランセスの『The Yeti』は、クローネンゲン・ブラスバンドの2023年シディス・ブラス出演のために創られた全4楽章の組曲『Mythical Creatures』の第1楽章。副題は「At the Foot of the Mountain」で、ネパール、ブータン、チベットにまたがるヒマラヤ地域の雪山に生きるとされる伝説の生物イエティを題材にしている。力強い旋律と推進力のあるリズムによって、謎に包まれたイエティを探す冒険を描いている。
Exit Music (for a film) / Radiohead
レディオヘッドは、イギリスのロックバンド。『Exit Music (for a film)』は、バズ・ラーマン監督の1996年映画『ロミオ+ジュリエット』のエンドクレジットのために書かれ、翌1997年のアルバム『OK Computer』に収録された。アコースティックギターとトム・ヨークの静かな歌声で始まり、メロトロンによる合唱音、ベース、ドラムが加わりながら緊張感を高め、重く激しいクライマックスへ進んでいく。
1-2 Beaucoup / Trilok Gurtu
トリロク・グルトゥは、インド出身のパーカッション奏者であり作曲家。『1-2 Beaucoup』は、アルバム『The Glimpse』に収録された作品。口唱によるヴォーカル・パーカッションと複雑な打楽器のリズムを軸に、インド音楽とジャズが融合している。声と打楽器が一体となり、力強いグルーヴを生み出している。
Z 1920 / Peter Graham
ピーター・グレイアムの『Z 1920』は、1920年代のサイレント映画を題材に構想された三部作の第2作で、1920年公開の映画『奇傑ゾロ』から着想を得た作品。ブリッグハウス&ラストリック・バンドと指揮者デイヴィッド・キングの委嘱により作曲され、2024年5月にリトアニアで初演された。物語は5つの場面で描かれ、ドン・ディエゴとゾロをコルネット、ロリータをフリューゲルホルン、ラモン大尉をユーフォニアムで表現。冒険やロマンス、戦いの世界が、抒情的な旋律と技巧的で華やかなブラスバンド・サウンドによって描かれている。
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